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『新テニスの王子様 LET'S GO!! ~Daily Life~ from RisingBeat(通称テニゴー)』
ひよとり的に萌えたとこ(+α)の感想まとめ

※がっつりネタバレ注意※

山カッコ〈〉の中のみ原文ママの引用です(誤字あったらすみません…)。
※「★」は公式タイトルではなく、私が自分の記憶のために勝手に付けたものです。

感想もくじ
ゲーム紹介
日吉 若/個別ストーリー
  Lv.1Lv.2Lv.4Lv.5Lv.6
鳳 長太郎/個別ストーリー
  Lv.1Lv.2Lv.4Lv.6
他キャラのストーリー

◆テニゴーのかんたんな紹介(?) 62キャラ×6レベル×各3話=1116本+αものストーリーが全部フルボイスで読める、というのが最大のウリであろう〈ドキュメンタリーアドベンチャー〉ゲーム(オープニング&エンディング&紅白対抗戦のストーリーもあるため「+α」です)。

テニラビからの派生なので立ち絵やBGM、背景などはほぼ流用ですが、立ち絵のモーションがテニラビより凝っていたりします(表情の変化とかリップシンクとか)。

各ストーリーの前日譚にあたるオープニングストーリーと「紅白対抗戦」編の中でプレイヤーが選んだ選択肢によって各キャラの「向上心レベル」が変化し、そのレベルによって解放できるストーリーが変わるシステムです。

ゲーム性らしいゲーム性はほぼ皆無(選択肢を選ぶのと単純なブロック崩しのみ)でひたすらキャラ同士のストーリーを見るのみ、Amazonレビューで書かれていた「豪華なドラマCDみたいな感じ」という表現がわかりやすいかなと感じました。

原作やアニメでは接点の少ないキャラ同士の絡みもたくさん見られたりするのが楽しいです。これはテニラビも同様ですが、テニゴーではテニラビのストーリーよりも1話あたりのキャラ数が絞られているものが多いので、絡みの濃度が高く感じます(1話まるまる長太郎くんと入江さんが2人でしゃべってるだけの話があったりとか)。

 日吉 若/個別ストーリー 

向上心レベル1 ★朝のロードワーク

早朝ロードワーク中の日吉くんが宍戸さんに会って一緒に走り、その後食堂で氷帝メンバーに〈たまにはみんなで朝に走りません? 今度の休みとか〉って提案して実際にみんなで朝練する話(ジロー先輩と向日先輩は早起きできず不参加)。

冒頭で宍戸さんとしゃべってるときの日吉くんが素直な後輩って感じでかわいいです。この話に限らず、先輩の中ではいちばん素直になれる相手なのかなぁという印象があります。

朝練のあとに跡部部長が〈スペシャルモーニング〉を用意してくれて、

鳳〈おい、見ろよ日吉! お前の好きな高野豆腐付だぞ!〉(中略)
忍〈なるほど、日吉への労いってわけか〉
日〈そうなんですか?〉
跡〈フンッ、ただの偶然だろ。まあ、日吉の好きなもんがあるんなら、日頃の行いがよかったおかげかもな〉

…というくだりで、あっ跡部様もツンデレとかなさるんですね!? って驚きました。

でツンデレ跡部様に宍戸さんが〈ったく、素直じゃねーな〉ってツッコんだあと、それを食べて〈気合い入れ直して、絶対下剋上して恩返ししてやりますよ〉と宣言した日吉くんに対して、

鳳〈こっちも素直じゃないなぁ〉

と、ヤレヤレって感じで腕を組みながらほほえんでる長太郎くんの穏やかな声音の身内っぽさがたまらなかったです。

おまえは親か? みたいな、ヤレヤレしつつもなんかうれしそうな、じゃっかんの慈愛というか、「素直じゃないなぁ(でも日吉はこういう素直じゃないところがやっぱりかわいいなぁ)」に聞こえます。

(しかし↑の日吉くんの反応自体は彼としてはわりと素直なほうなんじゃないかと感じました。〈下剋上して恩返し〉は彼にとっては最上級の感謝の言葉だろうな~と…。)

これもこの話に限らないけど、先輩たちがいる場でタメ口でしゃべってる日鳳は同い年感が増幅されててかわいい。
長太郎くん、日吉くんのことめっちゃ褒めるし好物はもちろん把握してるし〈素直じゃないなぁ〉にハートマーク付いてる(付いてないけど。付いてないけど付いてる!)し、おさななじみのこと超好きでかわいい。

細かいことですがこの話の長太郎くんのセリフで〈すごく美味そうな…〉というのがあって、字幕は「美味(うま)そう」なんだけどボイスは「おいしそう」になってました。

向上心レベル2 ★ねこ動画

『CALL』に載っている〈たまに猫の写真を送ってくれるんだが、日吉家の猫ではないらしい。随分手入れが行き届いているが誰の家の猫だ?〉という海堂くんのコメントから膨らませて作られた話…だと思います。めちゃくちゃ良いです。しかしあのたった52文字の記述から話を作ろうと考えたスタッフは間違いなく日鳳というか日と鳳の絡みに萌えてる人じゃないでしょうか? テニラビでたまに日鳳燃料を投じてくれている方でしょうか。ありがとうございますもっとやってください。

萌えたとこ全部引用してるとキリがないくらいなので要所のみ…

◆1話目:氷帝2年トリオの3人でお外でランチ(この時点でかわいい)。ごはん食べながらあくびをした長太郎くんに対して、

日〈なに食いながら眠そうにしてんだよ〉
鳳〈お腹いっぱいになってくると眠くなるでしょ〉
日〈ガキかよ〉

ここのやりとりが超~~~良いです…文字だけでもかわいいんだけど、文字だけでは伝えられない2人の声のトーンにめちゃめちゃ萌えます。1行目は呆れつつも心配してる声(セリフの前半は呆れ声なんだけど、語尾に気遣いがにじんでいる)、2行目はただただ眠そうでふぬけた声(かわいい)(リラックスしきっているのがわかる)、3行目は「クソ心配して損したっ💢」って感じの100パーの呆れ声。ツン日吉くん大好きです。最高です。

『CALL』で、長太郎くんがジロー先輩に不眠解消の相談をしてたって話が地味に衝撃的だった(毎日健康的に体を動かしてる成長期まっただなかの13歳のスポーツ少年が不眠…!?)ので、とっさにそれを思い出しました。日吉くんの頭にも「コイツもしかしてまた不眠になってるのか?」という心配がよぎったのだということにさせていただきます。私の頭の中では。

あとレベル1の話でも朝稽古のことを〈ガキの頃からの日課〉と言ってて、彼自身だって中学生だから客観的にみればまだ子供なんだけど、自分のことをもう〈ガキ〉だとは思ってないっぽいところが逆に幼くて中学生らしくてかわいいです。

その後日吉くんが「最近は練習でへばってて疲れぎみだし、同室のヤツらと馴染んでないから部屋でも気が休まらない」みたいな話をしたところで長太郎くんがスマホで〈うちの猫の動画〉を再生し、〈これ送ってやるからさ、見て癒されろよ〉って流れになるんですが、

鳳〈うちの猫の動画! めちゃくちゃかわいくないか? 見てるだけで癒されるんだよな〉
日〈へえ、たしかにかわいいな。これは癒されるかも〉

こんな↑反応するってことは、フォルトゥナータは例の日吉くんが保護したという猫とは別の子なのかな?って印象を受けたんだけど、どうなんだろう。フォルに会ったことがあるなら「“やっぱり”かわいいな」みたいな反応になるんじゃないかな~、〈たしかに〉だと初見っぽさがあるな~みたいな…

それはさておき〈たしかにかわいいな〉も、その後の〈わかった、やってみる。ありがとな〉って反応も素直すぎてビビる。〈ありがとな〉の声が優しすぎる……テニゴー内で最初に見た日吉くんがこの話だったので、この時空のこの子超甘口だな!?って驚いたんですが、しかしこの程度の甘さは序の口なのであった……

◆2話目:205号室に戻った日吉くんが海堂くんに前述の動画を見せ(てからかっ)たりする話。
真っ白な猫のイラストが出てくるんだけど、あれがフォルのビジュアルだと思っていいんだろうか。

動画を再生した日吉くんの、

日〈(…この表情、かわいい)〉

っていう心の声がめちゃ感情乗っててかわいいです。…この表情っ、かわいいっ!!♡ って感じ。

◆3話目:後日談。この話が向上心レベル6のストーリーにもつながっていて、そっちのストーリーとも共通する感想なのですが…… 長太郎くんがやはり保護者っぽい目線で日吉くんのことをいろいろ気にかけてあげていて、彼が以前よりもルームメイトと打ち解けられたことを心底喜んでいるのがかわいい。かわいいし愛。おまえは親か?

動画が役に立ったみたいでよかった、同室のヤツとも打ち解けられたみたいでよかったよかった♪ って感じで、〈よかった〉って4回も言ってる。

逆に日吉くんのほうが保護者っぽい話もあったりして…そっちも後述します。

向上心レベル4 ★新聞部のアンケート

氷帝全キャラのストーリーにある、「氷帝新聞部による日本代表合宿メンバーの紹介記事のためのアンケートに答える話」。日吉くんの「すごいところ」を紹介するという項目があり、長太郎くんが〈あそこ、みんなで気合い入れて書きましょう〉と気合いの入った声で言っていたのでニコニコしてしまいました(アンケートって「みんなで」書くものじゃないと思うが)。

日吉くんが実際にアンケートへの回答として書いた文章が出てきて、いかにも中学生の作文って感じでかわいいんだけど、中2にして〈橋頭堡〉とかいう語彙のある彼(cf.テニパ)はもっと達者な文章を書くんじゃないかな~とも思いました。

その文章に対して先輩たちから「カタすぎる」「面白くない」ってダメ出しされて困惑する日吉くんに、

鳳〈ま、面白くないとこも日吉っぽいけどな〉

…なんだろうこの…「俺は日吉の“っぽさ”を理解してるんです」って無自覚マウントとられた感じ?

結局アンケートは書き直しを命じられ、205号室のメンバーに相談した結果、自己紹介に〈根に持つし、しつこい〉という文言を追加して再度みんなに見せ、

日〈同室のヤツに「根に持つし、しつこい」と言われて最初は腹立ったけど、よく考えたらもっともだと気づいて。客観的に自分を見つめることの大事さを教わりました。それも俺だなって〉

と語った日吉くんの横で、

鳳〈へ~、日吉も日々成長してるんだな〉

……なんだろうこの……。おまえは親か?(3回目)

この話以外でも(テニラビでも時々ありますが)、ふだんいかにも無害っぽい“いいひと”である長太郎くんが日吉くんに対しては長年の付き合いによって気を許した相手への身内感ゆえにナチュラル失礼、みたいな場面が散見されていちいち萌えます。いやアレ「ナチュラル失礼」じゃなくて「わかってておちょくってる」のかな、どっちにしても超かわいいんだよな…

向上心レベル5 ★ジェンガとか

211号室のメンバーのストーリーの中で、〈積み上げたブロックを崩さないように1つずつ抜いていくゲーム〉(商標を避けたためにまわりくどい表現になっているが要するに「ジェンガ」)で遊んでいる描写があったんですが、211号室ではすでに飽きられてしまったのか、

日〈そういえば、鳳に押しつけられたゲームが部屋にあるぞ〉

って、いつのまにか日吉くんの手に渡っていて笑いました。

211号室のみんなが百均に新しいゲームを買いに行く話とかもあったし、俺の部屋ではもう遊ばないから日吉にあげるよ~せっかく同室のヤツらとも打ち解けてきたみたいだしみんなで遊びなよ! って感じで〈押しつけ〉たんだろうなぁ…。

向上心レベル6 ★部長の器

めちゃくちゃ好きな話です。テニゴーの中で1、2を争うくらい好きな話。

はたして俺は新しい部長として氷帝を率いるだけの“器”のある人間なのか?…って日吉くんが真剣に考える話であり、その真剣な部分の描写もとても良いのですが自分はそれ以上に、再三言っている日鳳の身内感とか前述の長太郎くんの「長年の付き合いによって気を許した相手への身内感ゆえにナチュラル失礼」っぽい言動とかにやられました。

◆1話目:まず冒頭でいきなり、

鳳〈最近部屋ではどうなんだ? ちゃんと上手くやれてる?〉

おまえは親か??(4回目)

で、「最近はだいぶ打ち解けてきた」→〈いい同室の仲間ができてよかったじゃん。ちょっとうらやましいくらいだよ〉って流れで、

日〈じゃあ、今度アイツらも誘ってみんなで練習するか〉
鳳〈ああ、それいいな。俺も挨拶しておきたいし〉

夫婦か???
「挨拶」って何? どういう立場なんだよ……と思って見ていたらさらに、

鳳〈めんどくさいヤツが同室ですみませんって〉

…と続いてとどめを刺されました。

〈ちょっとうらやましいくらいだよ〉って、一体何が〈うらやましい〉んだろうなぁ…。
このセリフの前に日吉くんが205号室のメンバーについて、「この前も次期部長の在り方について深い話ができた。最後は口論になって終わったけど、どんなに言い合っててもお互いにリスペクトがある感じで、いい刺激になってる」みたいなことを話しているので、「俺も同室で気安く話せる同学年のルームメイトほしいな~」という意味で〈うらやましい〉のではなく、「日吉にそこまで言わせて同じ立場として通じ合える205号室のメンバーが〈うらやましい〉」んですよね?? と思ってしまう。

〈めんどくさいヤツが同室ですみません〉も無自覚マウント感すごい。仮にそうだったとしてもどうしてそれを“君が”謝るんだよ、って話で、どうしてかって言ったらそりゃあ「“俺の”日吉がめんどくさくてすみません」って意味しかないじゃん………

あとこれに対して日吉くんが、

日〈なに? 俺はめんどくさくないぞ〉

ってけっこう語気強く言い返してるんだけど、本人の言うとおり彼は「めんどくさい」タイプとは違う気がします。素直じゃなかったりナマイキだったりはするけど彼のそれはむしろ「わかりやすい」し…(………っていうか、「めんどくさい」という表現にもしも該当することがあるとすればそれはどっちかっていうと長太郎くん自身のほうじゃないでしょうか? って、具体的には『お前の気持ちがわからない』とかを見て思うんですが………)。

そして最後にもう一発、

日〈別に挨拶はいいけど、アイツらこそクセのある連中ばかりだからな。揉め事はなしで頼むぞ〉
鳳〈大丈夫だって、日吉じゃないんだから〉

…と、これでもか! ってくらいの親密感を浴び、1話目だけでも超満足しました。

「コイツくらい気心の知れた相手ならこれくらい言っても大丈夫」みたいなのって相手への“甘え”でもあるから甘いんだよなぁ…。あまくち日鳳っていうか日←鳳にあてられてお腹いっぱいになりました。

◆2話目:“挨拶”当日、氷帝2年トリオ vs. 205号室のメンバーで練習試合する話。で、〈絶対そのうち揉めると思っ〉ていたのに予想外に和やかな練習になって動揺した日吉くんが、

日〈(アイツら、なんであんなナチュラルに人を持ち上げられるんだ?)〉

って考えてるところで笑ってしまった。接待テニス…(いやもちろん本人たちは文字どおり〈ナチュラルに〉やっているんであって、接待してやろうなんて下心は一切無いわけですが)。

その後205号室のメンバーから口々に〈ほんまにできたヤツらや。こら、氷帝の次期部長は2人のどっちかやないか?〉〈そうだな~。やっぱ部長ってのは人格者じゃないとな〉〈その点、この2人なら問題ないだろう〉〈誰かさんと違ってな〉と言われたところで3話目に続き(いま打ってて気づいたけど切原くんのセリフはちょっとスタッフが遊んでるな)、

◆3話目:205のみんなの言葉に動揺した日吉くんが、冒頭では〈…俺は、部長の器じゃないのか?〉って迷ってるんだけど、その後すぐあっけないほどスッパリと迷いを振り切ってしまう、その潔さこそが部長の器……と感じました。

〈やっぱり体を動かすと頭がすっきりするな〉は SOLO BANG! の〈汗をかけ! 目の前の不安は消える〉からかなぁ。あの歌詞大好きなので嬉しかったです。

(あと205の面々は普通に「次の氷帝の部長は日吉しかいない」って信じて疑っていないからこそ深く考えずに軽口みたいなことも言った、としか取れないんだけどそれでズレてないですよね…? 自分たちの言葉で日吉くんが動揺するなんて思ってなかったんじゃないかな)

この話を見るまで、日吉くんの特別CG(1キャラ1枚ずつあるテニゴー用の描き下ろしイラスト)は「誰かにドリンクを渡している」シーンなのかと勝手に思い込んでいたのですが、実際には「長太郎くんから差し入れのドリンクを受けとっている」場面だったので興奮しました。めっちゃいい顔……(全キャラ共通で、描き下ろし分はテニラビからの流用イラストに比べると作画クオリティ低めなのが惜しいですが)。

日〈2人の方が部長にふさわしいと言われて 少し、心が乱れた〉(中略)
鳳〈そんなことない! 大丈夫、日吉は…〉
日〈ああ、わかってる。誰に何を言われようと関係ない。俺は俺だ〉

って、誰に何を言われようと関係ないし、誰に何を言われるでもなくひとりで一瞬で立ち直れる強さ前向きさが好きだなぁと改めて思いました。ひよとりのオタクとしては長太郎くんが〈日吉は…〉のあとに何を言おうとしたのかもそれはもう死ぬほど気になりますが。

 鳳 長太郎/個別ストーリー 

向上心レベル1 ★ピアノ演奏会

これもめちゃくちゃ好きな話です。上と同じくテニゴーの中で1、2を争うくらい好きな話。

めっちゃ日鳳なんだけど、日吉くんのストーリーの中の日鳳と長太郎くんのストーリーの中の日鳳はちょっと雰囲気が違うというか、“保護者役”が反対になってる気がします。

あまりにも好きなので1話目より先に2話目の話をしてしまいますが、

◆2話目:長太郎くんがピアノを弾けるって話が合宿所に広まって、その話を聞いた手塚部長から〈キミはピアノが弾けるそうだな?〉って聞かれてちょっと物怖じしたふうに〈は、はい…一応…ほんの趣味程度ですけど…〉って答えた彼の隣で、

日〈おい、卑屈になるな、鳳! もっと堂々と答えろよ!〉

…とか言ってくれる日吉くんが優しすぎて超~~~悶えました。
友人の〈卑屈〉さを腹立たしく感じるというのはきっと愛に似たなにかか、もしくは愛そのものであると思います。

お前の腕は趣味程度にとどまるもんじゃないだろ! 自信持てよ! …って言ってるのと同じことだと思うけど、言葉自体はあくまで叱責風であるところがツンデレの天才って感じで大好きです。

っていうかピアノの力量うんぬんではなく、彼が〈卑屈〉になってること自体がイヤなんだろうなぁ。愛だな………。
〈ほんの趣味程度ですけど…〉ってたしかに遠慮がちで謙遜ぎみではあれど〈卑屈〉っていうほどではない気もするんだけど、彼の弱気がそんなに我慢ならないのかな。愛だな………。

このあと幸村部長に柳生くんに観月さんに…ってクラシックの演奏を聴きたい人たちが続々と集まってきたところで、

日〈おいおい…なんでこの人たちが、鳳の周りに集まってくるんだ?〉

って言ってるのもちょっと保護者っぽくて(もしくはちょっと彼氏っぽくて)萌えました。

1話目では跡部さんに頼まれて演奏したので、その流れで本人から直々に〈跡部直属の演奏家〉と言われてるんだけど、これすごい名誉な称号だよな……。日吉くんがすかさず〈跡部部長直属の演奏家!? いつの間にそんな役職が…〉って食いついてるのも完全に想像通りすぎてかわいい。

演奏会をやってほしい、ってみんなにせがまれて跡部さんに発破をかけられて、

鳳〈わ、わかりました…! みなさん、俺の演奏、ぜひ聴いてください!〉

って宣言する声が若干震えてて頼りない感じなのがかわいいし、それをやや遠巻きに見ながら〈だ、大丈夫かよ…?〉って心配してる日吉くんもやはり保護者っぽくてかわいい。

順序が前後しますがこの2話目の冒頭での、

日〈そのデカい体で、よくあんな繊細な曲を弾けるよな〉

というセリフにもドキッとせざるをえないというか……完全にフィルターかかってて恐縮ですけど、〈そのデカい体〉はエロすぎるだろ。特に〈その〉がエロい。

長太郎くんて「体のデカさ」に対してギャップになる要素のほうが多い子だと思うんですが(体はデカい「のに」ノミの心臓だったり体はデカい「のに」声は甘かったり…)、じゃあ普段から事あるごとに「そのデカい体で…」って思ってたりするんだろうか…
まだちっちゃかった小学生のころから知ってるから余計にギャップを感じたりするのかなぁ。

そのあとの会話が、

鳳〈あはは…やっぱり俺には似合わないかな…?〉
日〈いや、似合う似合わないじゃなくてさ。別にけなしてるわけでもないし、むしろ褒めていて…〉

で………褒めているそうですね。そっか…………
ここの日吉くんの声がすごく気を使ってる感じで優しすぎます。

〈やっぱり俺には似合わないかな…?〉の〈やっぱり〉って、じゃあ繊細なもの優しげなものが似合うキャラであることは自覚してないんだ…? と少々驚きました。

あんないかにもいいとこのご令息っぽい上品系の美形で実際そういう学校に通ってて声も激甘で物腰も柔らかで…でクラシックの繊細なピアノ曲が〈俺には似合わないかな…?〉って、言ったのが彼でなければ嫌味に聞こえる可能性すらある。

◆3話目:演奏会終了後。日吉くんがいよいよ保護者感の本領を発揮し始め、なおかつ激甘すぎるので最初に見たとき本気で動揺しました。

テニラビでは不愛想・塩対応からのツンデレっぽい描写が多い印象だったので、テニラビと同時空であろうテニゴーでもそういうテイストを想像・期待していたんですが、予想外・期待以上の甘口ぶりにかえって物足りなく感じさえするほど…

演奏について跡部部長が〈力強いタッチ〉と言っていて、日吉くんによる〈繊細な曲〉という評と真逆なのが興味深いです。いや「繊細な曲を力強いタッチで」弾けるってことなのかもだけど。

☆保護者みを感じた語録1:冒頭でみんなから演奏会のお礼を言われて放心している長太郎くんに、

日〈おい…みんなああ言ってくれてるのに、なにボーッとしてるんだよ〉

☆同2:テニスでもピアノでも一流を目指せ!と跡部部長から激励(?)された後に、

日〈おい、鳳… さすがに真面目に受け取らなくてもいいぞ。テニスとピアノの両立なんて、そう簡単にできることじゃないんだからさ〉

☆その後「でも俺、今日みんなの前で演奏して、とにかく楽しくて気持ちよくて、もっとピアノの練習もしたくなっちゃって…だからテニスもピアノもやれるだけのことはやってみる!」と熱弁した長太郎くんに対して、同3:

日〈お、おう…お前がそこまで言うのなら…〉

お前がそこまで言うのなら「やってみてもいいけどさ」…みたいな意味かなと思うんですが、前述の長太郎くんの〈俺も挨拶しておきたいし。めんどくさいヤツが同室ですみませんって〉にせよ、この子たちは相手に対して自分をどういう立ち位置に置いているんだろうか。うまく言えないんだけど友達への態度としては若干“踏み込みすぎ”な感じがする。もっともっと踏み込みすぎてください。

便宜的に保護者感という表現を使っていますが、なんかもっとハマる表現ないかな…。いやもうふつうに「おさななじみ」でいいのかな?

そして最後、

日〈まぁ、俺も、お前の演奏を聴いてて、すげーと思ったし… また聴きたいとも思ったからさ…〉

って、らしからぬ甘さ素直さでしめくくられ、動揺が収まらないままにストーリーが幕を閉じました…。

あとこの3話目で長太郎くんが演奏会の感想を〈みんなの前で演奏して、すごく気持ち良かったんだ…!〉〈なんか…とにかく楽しくて… 気持ち良くてさ〉って、「気持ち良い」という言葉で語っているのがとても好きです。芸術的な自己表現の源に身体的な快さがあるの、彼のイメージにぴったりで嬉しい。彼の、というか一般に、美的な感性に冴えた人って身体的な快・不快の感受性も強い人かなと思うので。

◆戻って1話目:跡部様の〈俺様を称える曲を準備しておけ〉がさすがにかっこいい。

跡部さんが俺の曲を!って長太郎くんがめちゃくちゃ緊張してて、もちろん超一流の審美眼(審美耳?)を持った人に聴かれるとなったら当然ビビるだろうとは思うんだけど、とはいえ毎日顔を合わせているくらい身近な相手ではあるのにそこまで緊張するのか(しかも見られるのはテニスじゃなくてピアノなのに)…って、ちょっと意外なほどでした。“部長”としてだけじゃなくて、審美眼とか芸術的なセンスの面でもめちゃくちゃ尊敬してるんだな~という。

向上心レベル2 ★高校生からのアドバイス

越知さんにマッハを見せてもらったりアドバイスをもらったりしてきた、って話を聞いた日吉くんが、

日〈なっ…!? 越知さんに、アドバイスをもらってきたのか!?〉
鳳〈う、うん… そんなに驚かなくても…〉
日〈だってお前…あの越知さんだぞ? 精神(メンタル)の暗殺者(アサシン)だぞ… よく無事でいられたな〉

ってビビり倒してるのがかわいかったです(メンタル と アサシン はルビ処理されてる)。下剋上魂に燃えていても心霊やオカルトは好きでも越知さんは怖いのか。

その後、

鳳〈日吉と樺地もさ、せっかくだから、誰かに聞きたいことがあるのなら、聞きに行った方がいいよ〉
日〈俺なら、そうだな… プレイスタイル的には、大曲さんか遠野さんが近いかもな〉
二人〈……〉
鳳〈どっちも声をかけづらそうだね…〉
日〈難易度高すぎるだろ…〉
鳳〈でも、本気でアドバイスをもらいたいなら、俺も付き合うよ。その時は、俺も誘ってよ。一緒に頼みに行こう!〉

という流れの会話(※一部中略)のあとに日吉くんが、

日〈鳳…お前、良いやつだな…〉

とか言い出したので瞬時に頭の中で SOLO BANG! が流れ始めたんですが…、

これもしかしたらホントにあの〈いい奴なんてモンは臆病なだけだ〉へのアンサーというか、彼にとっての〈いい奴〉とは「臆病」とは正反対の勇敢さ(e.g.怖い先輩のところに一緒についてきてくれる)を持った人なのだ……みたいな意味だったりしないかな~…

長太郎くんってそもそも「いい奴」の具現化みたいなキャラだしそれはみんなが知ってるし、まして幼稚舎の頃から付き合ってきていたらそれを実感する機会は過去にもたくさんあったと思うんだけど(まあ日吉くんから見たら本当に「臆病」なだけだったり、もっと自分の意思を優先しろよってイラッとしたりする場面もあったんだろうけど)、そういう背景がある上で、この↑文脈で“わざわざ”面と向かって〈良いやつ〉って言わせているあたりにスタッフの“意図”を感じなくもないというか…。

なんにせよ、小3の時点ではまだ知らなかったのかもしれない「臆病じゃない“いい奴”」も存在するんだってことを今の彼は知っている、というのが幸せで素敵だなと思います。

あとこのストーリーの2話目で越知さんのサーブを見た長太郎くんが〈俺も、もっと上背があれば、サーブのスピードが上がるのに…〉と言ってて、190cm近くあってもまだそんなふうに思うのか~(もちろんプレイスタイル的に長身であるほど有利には違いないだろうし、226cmの越知さんのプレーを見た後のセリフなので違和感はないけど)…って考えてたら、次に宍戸さんが言ったセリフが「お前の背でそれ以上贅沢言うなよ」とかじゃなくて〈無い物ねだりしてもしょーがねーだろ!〉だったので、マジでいい先輩だなぁ…としみじみ思いました。

向上心レベル4 ★キング鳳

例の氷帝新聞部アンケートの話。最初から最後まで長太郎くんがとにかくかわいい。

◆1話目:新聞部が彼の「すごいところ」を知りたがっている、と聞いた日吉くんが、

日〈鳳、さっと答えろ〉

って言うんですが、ここボイスは「“さっさと”答えろ」なんですよね。ボイスのほうが正しいニュアンスだと思っていいのかな。
日吉くんのツン語をデレ翻訳したい病にかかっているので、「お前の“すごいところ”なんて即座にいくらでも答えられるだろ?」みたいな意味に聞こえてしまうんですけど。

〈そ、それ自分で説明するんですか!? 恥ずかし過ぎますよ!〉って恥ずかしがってよわよわな声で歯切れの悪い回答をしていく長太郎くん(くそかわいい…)に対して先輩たちが、

宍〈とりあえず、お前はもっと堂々としてろって!〉(中略)
忍〈鳳は、跡部や宍戸のことを尊敬してる言うてたよな?〉(中略)〈ほなら、お前も同じように振る舞ってみたらどや?〉
向〈跡部や宍戸のように、長太郎に偉そうに振る舞えってか?〉(中略)
忍〈俺らも、鳳のことを跡部のように扱うんや。そないすれば、鳳も少しは堂々とできるようになるんとちゃう?〉

ていう流れになり、

跡〈お前ら、今日一日は、鳳のことを『キング』として扱え〉

って“キング鳳”が爆誕!した瞬間の長太郎くんの〈キング!?〉って動揺した声が思いっきりひっくり返ってて、すごく珍しいもの聞いた気分になりました。アニメであんな声聞いたことない。

◆2話目:練習中も氷帝メンバーから“キング”扱いで褒められ持ち上げられ激励され、ついでに対戦相手の黄金ペアにまで“キング”ネタで煽られて萎縮しまくりヘニャヘニャになり〈ごめんなさい… もう…無理です…〉って蚊の鳴くような声で白旗を上げる“キング鳳”が死ぬほどかわいい……………………以上。

筋書きとしてはホントにこれだけなんだけど、かわいさが尋常じゃなくて何回も見てしまう。彼に限らず結構いろんなキャラでそういう話がある(向上心レベル4のストーリーに多い気がする)んですが、若干“総受け小説”的なおもむきを感じます。

◆3話目:テニゴーのストーリーには「朝」「昼」「夕」「夜」という時間の区分があり、これは「夜」の話です。

“キング鳳”が誕生した日の夜に日吉くんがわざわざ211号室までやってきて、

日〈おい、鳳… お前、今日で下剋上ができたなんて思ってないだろうな!?〉

って食ってかかるところが超~~かわいいです。なんて子供っぽいんだ……。
〈ないない! そんなことまったく思ってないよ!〉ってあわてて否定する長太郎くんに対して、

日〈本当か? 下剋上っていうのは、そんな簡単なもんじゃないんだ! 今日は、そのことをお前にしっかりと教えてやろうと思ってだな——
鳳〈い、今から? それはちょっと…〉

…って流れになるんだけど、それって具体的に何を〈しっかりと教えて〉くれるんだろう…………。

くりかえしますがこれは「夜」の話です。別にだからどうってわけじゃないですが……

あと、

鳳〈菊丸さん、大石さん… た、助けていただけませんか?〉

って先輩たちに助けを求める声がすごい弱腰で震えてて若干あざといまである……「あざとい」って本人に確信犯的な自覚がある場合の表現だと思うから、長太郎くんはいかにかわいくても「あざとい」のとは違うかなって思ってるんですが、それでもちょっと「あざとい」と感じてしまう。

日吉くんをおちょくるように〈めんどくさいヤツが同室ですみませんって〉とか言ってたときの小生意気な響きの声とは大違いだぜ。

この場面、宍戸さんも部屋にいるけど他校の先輩のほうに助けを求めてるの、「暴走した日吉は宍戸さんでは止められない」って思ってるから?

日吉くん、宍戸さんのこともすごく好きで尊敬してると思うけど、テニス以外のことだと(テニラビ時空では特に)わりと“愛ゆえのからかい”の対象でもあるっぽいから… そのへんのパワーバランスは年齢と逆転してる感じというか。

菊〈えっと…ごめんね、キング〉
大〈俺達にはちょっと難しいです…キング〉

って先輩たちにお手上げされて〈そんなぁ~!?〉って情けない叫びをあげた彼がその後何をどう〈しっかりと教え〉られたのか気になって夜も眠れません…………

…日鳳脳的な妄想を抜きにしても何を〈教えて〉くれるのか想像つかないんだけど。想像つかないけどおさななじみに対して対抗心メラメラな日吉くんにアホほど萌える…。

重箱の隅をつつくような話ですが、テニゴーの中のセリフ、下剋上は「剋」だったり「克」だったり表記ゆれしてるのに、一球入魂は〈一…球……入………魂!〉でしっかり統一されているのがおもしろくて出現するたびにいちいち「…」の数を数えてしまいます(1個ずつ増えていく)。

(存在するのか知らないけど)テニラビのシナリオ制作マニュアルの表記ルールのところに「下剋上」も入れてあげてほしい。「剋」のほうがカッコいいし中2っぽい。

向上心レベル6 ★シングルス対決

◆2話目:1話目で宍戸さんとシングルス対決をして勝った長太郎くんに、

日〈俺が言うのもなんだけど、鳳はこの合宿でかなり成長したと思う 今なら、下剋上できそうなほどに、な〉

とか言う日吉くん……素直すぎてビビるのも何回目か覚えてられなくなってきた。

〈…俺が成長できたのは宍戸さんのおかげだよ〉と宍戸さんへの想いを語り始め、ひとしきり熱弁した長太郎くんが〈俺…この合宿で学んだこと、吸収したことを絶対に忘れない!〉〈来年も、勝つのは俺達…氷帝だ!〉と締めくくったところで感動的なBGMが止まり、沈黙が流れたのち、

鳳〈あ、あれ…?〉
日〈…お前さ〉
鳳〈うん?〉
日〈よくそんな小っ恥ずかしいこと、真顔で言えるよな…〉

って、ギャグっぽいBGMとともに日吉くんの心底からの呆れ声が聞けるのが超好きです。

自分を褒めたり自分が褒められたりすることには人一倍恥ずかしがる(cf.キング鳳)のに、他者への感謝や称賛には一切躊躇せず〈小っ恥ずかしい〉ほど素直に褒められる(褒め“られる”なんて本人は意識すらしていないだろうけど)くらい純真なところがほんとにかわいいですね…

で上の会話から続いて日吉くんが、

日〈ま、その素直さが、お前の長所なんだろうけどよ…〉

とか言い出したので、いや……君の素直さのほうがどうした!? って驚きを禁じえませんでした。
ぜんぜん素直じゃない子がめちゃくちゃ素直な友人の素直さを素直に褒めている……

この話の冒頭で長太郎くんのサーブの凄さとかについてもめっちゃ褒めていて、最初に見たとき、これはもう私の日吉くんに対するキャラ観のほうがズレてたのかな…って思ったし今も思うんですが。

もちろん長太郎くんのことはチームメイトとして・一人の選手として・次期氷帝を共にしょって立つ“右腕”として信頼しているし尊敬もしている、というのは見てとれるんだけど、そういうのを日常会話の中で軽く口に出す感じではないのかな~と思ってたので…

あとこのストーリーの3話目(211号室の先輩たちにマッサージしてあげる話)で、例のグリップテープ握って放して握って放して…のトレーニング等によって握力が〈約2倍〉になった、という事実が明かされて(マッサージを受けた先輩たちから手の力が強すぎてめちゃくちゃ痛い!って怒られてる)……

……具体的な妄想はここでは書きませんが、手の力が超強いのってすごくエロいなぁと思いました。

 他キャラのストーリー 

忍足侑士 向上心レベル1/2話目

合宿所外のカフェでひとりでゆっくり過ごそうとした忍足(侑)先輩が、カフェの外を通りかかったいつもの氷帝メンバーたちのあれこれに巻き込まれて結局ゆっくり過ごせなくなる話…の2話目で、跡部部長を探している最中らしい日鳳が、

鳳〈跡部さん、どこにいるんだろうな? 宍戸さんも見かけないし…〉
日〈跡部部長はともかく、なんで宍戸さんのことを気にしてるんだよ〉

という会話とともに登場して、〈なんで宍戸さんのことを〉ってそんなの〈なんで〉も何も無いよな…って思いました。日吉くんもそれは日々実感していることだと思うんですが…。

カフェの中から彼らに気づいて〈目ぇ合うたら面倒や。今度こそ知らん顔しとこ…〉って考えた忍足先輩に、店の外から手を振って挨拶しに行こうとする長太郎くんと、「邪魔になるからやめておけ」って止める日吉くんの会話の噛み合わなさがかわいい。

鳳〈あ、ほら、やっぱり初めからこっちに気づいてたみたいだよ?〉

って(〈あんなに全力で手ぇ振られたら気づかんヤツおらんやろ…〉らしい、先輩みつけて往来で全力で手を振る187cmの男子中学生超かわいい)、ぶっちゃけ“無神経”スレスレの“無邪気”さでもって店に入っていって〈忍足さん、お疲れ様です!〉って元気に挨拶した彼の隣で、

日〈邪魔してすみません… 鳳が、中に入って挨拶したいというので…〉

と日吉くんのほうが謝っているのにまたしても保護者みを感じて超萌えました。〈めんどくさいヤツが同室ですみません〉は軽口だけどこっちはマジの詫びだし。

本人には100パーセント純粋な善意や好意しかなくても時と場合によっては客観的にみたら少々“無神経”に映ることもあるくらいの“無邪気”な善良さ純真さ……が私は大好きですが、日吉くん的にはちょっと手を焼いてきたところなのかなぁ、って考えるとたまりません。

話の最後でも、宍戸さんが本屋に行ったって情報を聞いて本屋へ向かおうとする長太郎くんを〈おい、何でだよ!? 俺たちは跡部部長を…〉〈おい、待て、鳳!〉って慌てて追っていて、ほんとに無邪気すぎる子供に手を焼く保護者かって感じでかわいかったです。

宍戸 亮 向上心レベル4/3話目

例の新聞部アンケートの話。宍戸さんの「すごいところ」を教えてくれって質問に、

宍〈俺のことなんて載せても需要ねーだろ〉
鳳〈そんなことないです! 需要、あると思います!〉
日〈記事切り抜きそうなヤツがここに1人いるな〉

そうだね…(^^) って思いました((^^)とかいう顔文字使ったの何年ぶりだろうか)。

氷帝エタニティ版の Party Time の間奏を聴くたびに、日吉くんの〈やっぱ宍戸さんは特別なんだな〉…の声の慈愛めいた優しさにビビるんですが、それを思い出しました(あの間奏ボイス、なんであんなに甘いんですか??)。

(*ここからは日鳳関係ないです)

真田弦一郎 向上心レベル3/1・3話目

俺たちと一緒に走り込みに行かないか? という誘いを〈図書館で借りてきた本を読みたいんでパスします〉って断った日吉くんが、〈跡部への下剋上は良いのか?〉とか言われるやいなや、

日〈なんだか舐められたみたいで気分が悪い。俺も一緒に行かせてもらいます!〉

と釣られてたのがだいぶチョロくてかわいかったです。

あと走り込み後に息切らしてるときの声が大変色っぽいです。

この話とは関係ないんですが、トレーニングモード(ブロック崩しで特典イラストを集めるという大変レトロなミニゲーム)をやっていたら裸に帽子とふんどし1枚だけの真田副部長の絵(「海中に揺らぐ華」のときのSSRらしいですね)が現れて、これ公開当時ファンの人たちの息の根を止めたりしなかったのか…?って心配になりました。

原作通りでもあるけど、アニメ調のカラーの一枚絵で筋肉の起伏まで細かく陰影を入れて描かれるとまた威力がすごいなって…(ていうか私がああいう体型が好きなので何割かは好みの問題かもしれない)。ピュアな人が好きだから元々特に好きなキャラの1人だったんだけど、あの絵でさらに好きになりました。

HOT SUMMER!のときの腹チラ水鉄砲SSR長太郎くんがテニラビの絵の中で一番エロい、やばい、と思っていたけどさすがにあれには敵わない気がする。もちろん私の中ではあの絵が永遠に一番ですが…

甲斐裕次郎 向上心レベル3/1話目

テニゴーで初めて長太郎くんの出番を見たのがこの話で、冒頭でいきなり甲斐くんと2人きりでカフェでお茶してたので、どういう人選?って面食らったんですが、

鳳〈そのネックレスなんですけど、毎日つけてますよね。何か特別なものだったりするんですか?〉
甲〈ああ、これ。父ちゃん(おっとぅ)からもらったネックレスさー〉

って彼のネックレスについてのエピソードを聞く流れになり…

そこにさらにリョーガさんが通りかかり、やはり彼のネックレスの話になるも〈別にこれは普通のネックレスだぜ?〉と一言だけ残して去っていく、というくだりがあり……

なるほど「ネックレス」についての話だから聞き役が長太郎くんだったのか!って膝を打ったのに彼の十字架のネックレスについては特に触れられないまま終わり、いや言及ないんか~い!……ってあのストーリーを読んだプレイヤー全員が内心突っ込んだと思うんですがどうでしょう。

立ち絵的には彼のネックレスが一番目立ってるのでなおさら…。

この話の冒頭での〈このまま溶けちゃいそうな顔してますよ〉ってセリフがかわいい、それこそ溶けちゃいそうな声。

向日岳人 向上心レベル3/1~3話目

きのこたけのこガチバトル。向日先輩と宍戸さんが〈里のチョコ菓子〉と〈山のチョコ菓子〉について口論を繰り広げる……だけの話ですが、めちゃくちゃ楽しくて何回も見てます。ホントにくだらない論争してるだけなんだけど、BGMは険悪だし、なにより2人とも声がガチすぎるからよけいにくだらなさが強調されてて超面白い。

中学生っぽい…というか中学生にしても子供っぽい本気の口喧嘩が1話から3話までずっと続いて、言うだけ野暮だけど逆にすごい仲良しなのがわかるし、慣れっこだからとずっとマイペースに傍観してるジロー先輩と氷帝幼馴染トリオのノリについていけなくて困惑したり仲裁を試みて逆にとばっちりをくらったりする丸井くん、ていうキャラ配置のバランスも絶妙で好きです(最終的に丸井くんが「里」と「山」両方を使ったケーキを作ってみんなで食べて一件落着になる)。

この話以外も、204号室メンバーの話はやはりどれもにぎやかでかわいい感じで楽しかったです。


[とりあえずここまでで終わり]
また何か書きたいことができたら適当に追加します。
テニゴー、原作はもちろんアニオリのエピソードとかファンブックの記述とかキャラソンの歌詞とか、いろんな媒体の中のちょっとした描写を拾って膨らませたような場面が多くて楽しいです。

テニゴーも含めて、テニラビ時空ってあらゆるキャラが道徳的な“いい子”に描かれている感じで、トガったキャラのトガった部分が好きな人にとってはむしろ少し物足りなかったりするのかな?ってたまに思います。自分はああいう善良で平和な世界が好みだからとても心地良いです。

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