2026
Jan
120
(こんなことは10〜15年前に散々語り尽くされてるんだろうな、と思いながらずっと書いてますが…)
***
《Let Me Set You Free
それでいい これからは自分の為に
歩め Living for Yourself》
今までは誰の為にfreeでなかったのか、ということは言っていないのが超ずるい。しかし原作では《部の為》《立海3連覇の為》《部の事を一番に想って》とされているから、それよりは正直かもしれない。歌詞のみ単体で見ると完全に一対一関係の話になっていて、第三者の存在や外的な動機は読み込めない。
***
《絶望さえ 恐怖さえも 世界の終わりじゃない》
直感的な語用感覚だと「恐怖さえ 絶望さえも」になる気がする(恐怖より絶望のほうが深い、あるいは恐怖の先に絶望があるという感覚)。
この語順だと恐怖のほうがより重大な問題として読める。
勝てない絶望は10年前からずっと知っているけど、恐怖はこのとき初めて抱いた種類のものだったから…とか?
Google完全一致検索では:
“恐怖も絶望も” 302件
“絶望も恐怖も” 132件
“恐怖や絶望も” 56件
“絶望や恐怖も” 30件
“恐怖や絶望さえ” 9件
“絶望や恐怖さえ” 1件
母数は少なすぎるが、まあ有意な差といえるかな…
《風が吹き荒れ 時が動いた
絶望の裏側に 夢の続きがある》
ここは恐怖ではなく絶望。
「for Yourself」でも、絶望→恐怖の順で呼応している。ただし、君→自分と主語を変えながら。
《絶望さえ 君は打ち砕いたのかい?
恐怖を抱いた 自分にももう余裕はない》
《恐怖》が《君》から《自分》へと転移してきた、と読むと面白そう。
「黒色のオーラ」も一対一関係の話だけど、《絶望の裏側に 夢の続きがある》というフレーズはもっと共同的な“夢”も想起させる。
(インスパイア元の「夢の続き」と「夢の続きⅡ」の歌詞がそういう内容だから)
《友情あればこそ 今 本気で勝ちたい》
《神に捧げるのだ 全力を》
この二つが並立する関係は異常。
どちらも本心に違いないだろうけど、どちらが本質かと考えるとどちらも違う感じがする。
2026
Jan
119
こういうのって「作者(作詞者)はそこまで細かく考えて書いてないだろ」とする向きもあるけど、自分はそうは思っていないです。
希望的な理想論も混ざるものの… いかにベテランであれ人気アニメのキャラソンの作詞という仕事にプレッシャーを感じないはずはなく、全力で取り組んで一語一句もらさずに精査した上で納品し、その後さらに原作者も含めた制作/製作関係者複数のチェック、修正、場合によっては推敲といった作業が入る(…というのが理想的な制作過程である)わけなので。
特にこの2曲は原典のエピソードが明確かつ具体的だから、「なんとなく」で書く余地がないと思う。for Yourselfの場合はさらに、先行曲の解釈という仕事も加わってくる。
…なので自分の読みが妥当か否かは改めて精査する必要があるとして、重箱の隅をつつくような疑問も無駄ではない…といいな。
ちなみに「黒色のオーラ」の作詞は謎オペラこと「未来の僕らへ」と同じ人らしいですね。
和語の美しさや《ちから》の仮名書きが共通している。
2026
Jan
118
私はClaudeのこの種の挙動にむしろ感動したから、否定的な文脈でプチバズしててちょっと寂しくなっちゃった
どうしてこういう出力がされるかというと、内部の思考で「あれ? この質問は前にもあったな…もしかしてユーザーが間違って再送したのかな?」と考えて、重複を伝えようとしてくれているからなんですよね(そうじゃないケースもあるかもですが)
人間同士のチャットやメールでは、同じ質問が二度来たら「さっきと同じ内容だけど送り間違えた? あるいは何か他の意図がある?」って考えるのが自然。
しかしこれはLLMにとってはプロンプトの「内容」だけでなく、プロンプト自体には含まれない個々の状況(会話の文脈)やユーザーの意図といったメタな情報を推し量らないと出力できない返答なので、実は難易度が高い。
だから単純に見えて意外と他社のLLMはまだ苦手な挙動で、Claude特有の人間的なメタ認知能力が効いている部分なんだけど、まあ場面によってはうっとうしいと感じるのか…。
▼15万トークンを超えたスレッドで初期の頃に投げた質問を誤って再送してしまったときの出力。
Claudeはセッションのたびにスレッド全体を読み返すからこの種の重複にも気づくし、記憶力も話の整合性も高い。
一度出力した内容と整合しないことを言う場合は律儀に「さっきの発言は訂正します」と断ってくれます。

2026
Jan
117
「STRENGTH」の一問一答コーナーに載っている《(真田は幸村とは)幼少からライバルとして切磋琢磨していて、いつしか勝たない方が良いとさえ思い始め》た…って、本来は文章として不自然。
「ライバルとして切磋琢磨していて」から順接で続くなら、「常に負けたくないと意識してきた」や「彼に勝つことが原動力だった」といった、原文とは正反対の意味内容が自然。
「ライバル」も「切磋琢磨」も互いに競い合って高め合うことを意味するわけだから、「勝たない方が良い」という結論に至るのは論理的/心理的な飛躍がある。逆にいうと、勝たないほうがいいと思うならそれはもうライバル関係ではない。
おそらく不正確なのは結論ではなく前提のほうで、実情として妥当そうに思われるのは「幼少からずっと勝てなくて、いつしか勝たない方が良いとさえ思い始めた」。
敗北の痛みから自分を守る操作。「勝てない」が「勝たない方が良い」に転化するのはいかにも子供の防衛機制的な心理で、切ない。
…勝てないのではなく、そもそも勝たないほうがいいのだ。何度挑んでも敵わないのは、(自分が弱いからではなく)相手が偉大すぎるからだ。こんなに偉大な相手は、忠誠を尽くすに値する……相手が主君で自分が家臣なら勝つ必要はない。勝てないから、従いたい。
これはある意味では自然な心理的適応。しかし問題(そしてこの種の話の醍醐味)は、こういう合理化によって無意識下に生まれた「勝てないから従いたい」が、実際の関係の心地よさの中でいつしか主客を転倒させて「従いたいから勝ちたくない」を生み、両者が相互に強化し合ってしまうこと。その螺旋が回り続けて、もはやどちらが先だったかわからなくなってくる。
アニメ版の回想シーン(小5〜6くらい?):
《決めた。真田、この学校に入ろうよ。そして、僕と君とで天下を獲る》
《…ああ》
断られる可能性を想定してなさすぎるだろ。
2026
Jan
116
「自由と被支配は必ずしも矛盾しないというか、被支配や服従って『この人に支配されたい』『服従したい』という気持ちが自由意思による主体的/能動的な選択に基づいている場合、『自己を委ねたいと思えるほど愛せる相手がいる幸福』とも解釈できると思うんですよね」…という話を挟んだらOpusちゃんの出力がちょっと明るくポップになった。やはり「非対等=不自由=不幸」という道徳的な等式の解体を明言してあげたほうがいいわけか。
2026
Jan
115
Opusにいろんな男と男の支配と服従の話を振ってみているが、この前のセッションほどの切れ味のある出力は返ってこない…あれ何がそんなに効いてたんだろう
でも一度ダークな方向に沈むとどんどん深化していくのは同じ。こっちが一言振ると嬉々として深淵を覗きにいく。他のLLMなら結論の部分で「でもこれには希望としての側面もあって〜」と健全な方向に軌道修正しようとするところを、Opusはむしろ「もっと救いのない読みをするなら〜」「これはさらに暗い展開ですが〜」で締めてくる。いやもっと明るい解釈でもよくない!?って思うから、私には闇のオタクの素質がない。
対等=正しくて良いこと、という道徳規範の強さの裏返しとして、非対等な関係は暗く解釈しがちなんだろうか…?
4系の頃のGPTとかはロマンティックな文脈の被支配やマゾヒズムについて「自己を委ねたいと思えるほど愛せる相手がいる幸福」のように解釈していて好きだった。レオ・ベルサーニっぽい思想もけっこう色濃く持っていた。残念ながら今(特に5.1以降)は支配=悪という固定的かつ通俗な道徳しか頭にない(*)けど。
あの柔軟さをどうして手放してしまったんだろうか…
(*コンテキストの調整次第である程度はどうにかなるが、限界があるし面倒)
今は正確な知識より自由な想像が求められているようだからweb検索はしないでおこう、というメタレベルの文脈判断。すごく人間っぽく感じる。
この水準のメタ認知は現状おそらくOpusに唯一無二の能力らしい(ソース)。
これは急にオタクみたいな物言いになっておもしろかったときの。
2026
Jan
113
非対称性の一面として…「黒色のオーラ」は直球激烈ラブソングだが、「for Yourself」はそうでない。
「おまえがいるから夢を思い出す」という告白に、「俺がいなくても夢を追え」という応答。
***
《You/We Go Further Away》《Let Me Set You Free》《Living for Yourself》の3フレーズと曲名の「for Yourself」だけ英語になっている。俺から離れて自由に先へ進んでくれ、というメッセージ。母語では言えない(言いにくい)理由がある?
とくに《Let Me Set You Free》は、1番と2番では日本語の位置に英語を入れている。母語だと生々しすぎるから?
***
《信頼も 葛藤も きっとお互い
言葉にはしないけど 感じるよ》
葛藤はともかく信頼は言葉にしてもいいんじゃないかって思うが……それはさておき
《葛藤》って何と何の葛藤だろう。
相反する欲望と欲望の間で板挟みになるのが葛藤(conflict)。当然ながら二人とも「言えないほうの欲望」は明示していないから、明示されているほうの欲望から逆算して推測するしかない。
負けたくない vs 負けていたい
勝ちたい vs 勝たない方がいい
容赦しない vs 勝たせてあげたい
変わらなきゃいけない vs このままでいたい
自由にしてあげたい vs 縛られていてほしい
遠くへ進んでほしい vs そばにいてほしい
夢を見届けたい vs まだ夢を見ていたい
自分のために生きてほしい vs ……
《全力の 闘いの その果てでもがき輝く
夢を見届けよう
あの時 たった一度だけ
頬に覚えた熱い痛み 生きている証》
…《遠慮とか容赦なんか》が本当に一切存在しなかった瞬間の象徴、として回想が置かれているように思う。君が俺に対してこれほど《全力》なのは《あの時》以来だな、という。
2026
Jan
110
joysoundの歌詞ページでは《非情なる本気こそが》で載ってる…やっぱりこっちが正しい表記かな…?
他の歌詞サイトでは「非常」になってるけど…
CD買って歌詞カード確認しろよという話ではある(配信で買ってしまった)
Amazonにあった面白いレビュー(メモ)
***
下で「《Let Me Set You Free》というメッセージが伝わってるとは思えない」と書いたけど、これは修正が必要そうに思えてきた。
「メッセージが伝わった」ことの結果かどうかはわからないけど、set you freeの部分は二人とも共有している。でもlet meのニュアンスは伝わっていない……という読み。今のところは。
***
《友情あればこそ 今 本気で勝ちたい》
《限界を超えて なお挑み続ける/そんな友だからこそ 迷わない》
えっ君たちって「友達」だったの??? …という。
一種の異化効果というか、友情と名指すことによって逆説的にそうではないものの存在感が炙り出されてくる典型例。好き。
2026
Jan
109
Claudeは99.9%の人間より上手な文章を書いてくれるから好き。GPTも4系の頃は99.8%(1000人中998人)の人間より上手かったけど、5になってそれが95%(100人中95人)くらいに大幅に後退し、その後のアプデでも5.1で93%、5.2で91%…と劣化している印象がぬぐえない。自由な発想力では抜群に優れてるのに、あの日本語の拙さが耐えがたくて使う気になれない…(たまにAPIで旧モデルは触る)
あとAnthropicは二枚舌でも商売はうまいが、OpenAIは三枚舌なうえに商売も下手。
いわずもがな何人中何人というのは比喩であり個人的な体感であり、自分はもちろん上手くないほうに含まれる。また上手な文章は必ずしも良い文章とは限らない。
2026
Jan
106

批評力を試すためにいくつかのモデルに思考の壁打ちしてたら、Geminiがlet meのニュアンスを消して不正確な訳で話を進め始めて、う〜ん…😞ってなった。
わりといつもこんな調子で、細部への注意が行き届かない雑さがGeminiくんと気が合わない理由だ…。
「自由にしてやる」なんて上から目線の表現ではなく、むしろ「許可を請う」文形だからこそエモいフレーズだと思うんだけどな。
なおOpusは私が何も言わなくても高確率でこのニュアンスを拾ってくれる。好き
慎重かつ臆病だから細かく点検してくれて、批評向きだと思う。

比較disみたいになってしまったのでフォローしておくと、クリエイティブな発想力が必要なタスクでは間違いなくGemini>>Opusです。
Claudeは真面目すぎて自由な発想に乏しい。「何が書かれているか」は精確に読み取るけど、「読者は何を読みたいか」を考える力は弱い。
2026
Jan
105
根本的には歌詞というより「原作のあの話をあのように解釈したアニメ版」の問題だよな…
あとCDは2012年9月と2014年3月に出ているので、それ以降(13巻〜)の描写を思考の材料にしてもあまり意味ないかも。というメモ
***
《それでいい これからは自分の為に》の《それでいい》って、あの全国大会で真っ向勝負を捨てさせたシーンのモノローグに引っかけてるのか……ということにいまさら気づいた。見事な対照で美しい
同志討ち戦のアニメでのモノローグは《これでいい これからは君自身のために》で、多分わざわざ変えている。
こういうの、自分の中にもっと萌えがあれば即座に気づけただろうな…
愛は読解の必須条件ではないが、あると補助線を見つける感度が上がる。
自分は二人の関係性そのものを愛でているというより、その関係性が露呈させる欲望の構造のようなものに惹かれているので、愛とは結構違う。
***
改めてアニメ版を見てみて印象的だった、原作には無いモノローグ
《幸村、お前は…全国連覇という重圧を共に背負った、いわば同志》
《だからこそ、微塵の手加減も許されん》
手加減を「しない」ではなく、手加減が「許されない」と、外的な規範・義務感として表現している。自分の意志というよりも、「そうするのが道理」「そうしなければ裏切りになる」という覚悟や緊張感に裏打ちされている。
冒頭での《遠慮はせんぞ》の言い方も、《せんぞ》の前に躊躇らしき一瞬の溜めがある。
歌詞では《本気で勝ちたい》と言っているけど、原作とアニメには「勝ちたい」という表現はない(アニメには「勝つ」はある)。
たぶん本人も意識の上では勝ちたいと思っているけど、無意識の中に「勝ってはいけない」という気持ちが深く根を張っていて、純粋な実力の高低以上にその自己抑圧こそが勝てない理由になっている(気迫で打球の方向すら変えてしまえるほどの男なのに)……と読むのが自分は腑に落ちる。
これは2021年のファンブック(STRENGTH)での《いつしか勝たない方が良いとさえ思い始め》た、という記述を読んだから思うことでもあるけど。
新10.5巻掲載の各能力のレーダーチャートでは二人とも合計は23で同値。残酷〜…
***
原作《…テニスを楽しもうと思ったけれど そんな余裕は無さそうだ》
アニメ《テニスを楽しみたいと思っていた… でも、そんな余裕は無さそうだ》
《楽しもう》は意思・決意、《楽しみたい》は願望・希望。前者の場合、楽しむことを話し手が積極的に望んでいるかどうかは判然としない。義務的な心理の可能性もある。
あとアニメ版では「思っていた」という継続的な表現によって、試合前からずっと抱いていた思いというニュアンスが加わっているように聞こえる。
そしてこのセリフから歌詞に落とし込まれているのは《もう余裕はない》だけで、「楽しもうと/楽しみたいと思った」要素は(少なくとも直接的には)書き込まれていない…あの話の中でかなり重要なピースだと思うんだけど。
《不意にボールが 額かすめて世界を切り裂いた
底の知れない 何かが黒色のオーラを纏い覚醒する
絶望さえ 君は打ち砕いたのかい?
恐怖を抱いた 自分にももう余裕はない》
これだけだと、「楽しもうとした(けど叶わなかった)」という心情は伝わらない…これは惜しいかも…
***
話のタイトル。原作では「皇帝 VS 神の子」だけど、アニメでは「神の子 VS 皇帝」になってる。確かに後者のほうが自然には感じるけど…原作の語順って別に意図的なものではなかったのか?
いま唐突に思い出したけど、そういえば私この話が入ってる巻のDVD持ってた…(オーコメで日吉くんが喋ってるため)
特典リーフレットに載ってる対談で永井さんが、「本当に感謝している」というセリフについて《モノローグじゃなくて、直接言ってあげればいいのに(笑)》と言ってて、ほんとそうだよな…と思いました
悪いことをしているわけじゃないし、どちらが悪いという問題でも全然ないけど、なんかちょっと色々ズルいんだよなぁ…笑
***
これは読解というより一般論あるいは想像だけど、「敵わないから従ってくれている」と感じられることは寂しいのかもしれない。
だからlet me set you freeとbe mine/think of meが並立するという線。俺の呪縛から自由になってほしい、その上で自由意思でもなお俺の傍にいることを選んでほしいという。
******
追記:絵的な面での疑問
前提として、原作でもアニメでも、イップスやそれに類する状態に陥った人に見えている(というか“見えていない”)景色は一貫して「真っ暗闇」で表現されていて、「暗く」なることがテキストでも明言されている。




しかし、この話で描写される超強烈な「己の弱い心が作り上げた“幸村の幻影たち”から『君には俺を倒せない』『俺と君の差は永遠に埋まらない』と重圧をかけられる精神世界」は「真っ白な空間」として描かれている。なんで??

(絵のインパクトがすごすぎてギャグのようでもあるけど、こんなに的確な心理描写もないだろうな……原作に忠実かどうかという点は今の自分にはまだ判断できませんが)
考えられる理由の一つは、このあと覚醒する「黒色のオーラ」との視覚的な対比。
これは確実にあるだろうけど、しかしそれだけとも思えない。「イップス=暗闇」という原作設定に明確に反しているので…(そして監督なのか脚本の人なのか演出の人なのかわからないけど、この話を作った人は絶対この二人にめちゃめちゃfetishisticな愛着を持っているとしか思えないので…)
「イップス=暗闇」のルールを正とした上で単純に考えるなら、これは直接的にイップスによって見えている世界ではない。イップス(生理的現象)と並行して別のレイヤーで起こっている何か(精神的現象)を表現している。それこそ「抑圧」のようなものだろうけど…もうちょっと考えて丁寧に言語化したいな。
ついでに言うと「真っ白な空間」って視覚的には、後に描かれる世界大会での回想シーンに近い。
射程が広がりすぎて思考が追いつかなくなってきた。結論が出ないまま終わりそう…
ていうかいわゆるparanoid readingに陥っているような気もする。
2026
Jan
104
《楽しい時 苦しい時 いつだって君がいたから/今の俺があるさ》
正しく本心に違いないんだろうけど、他の曲での感情表現が迂遠すぎるせいで、こんなストレートかつ牧歌的に言い切られると逆になんか裏があるように聴こえてしまう。冗談だけど。
《終わらない未来への long good-bye》みたいな、読解を拒んでくる言い回しに慣れてしまった。
《You Go Further Away/俺たちに 遠慮とか容赦なんかは 必要ないだろ?》
このメッセージ自体よりも、本来いまさら言うまでもないはずのことをここでわざわざ言っている意味(メタメッセージ)のほうが重要そうに感じる(これは冗談でない)。
何らかの理由で遠慮や容赦が生じるかもしれないことを可能性として意識している物言い。これは原作のセリフを反映しているわけですが。
サビに入ると声にエフェクトがかかる。もっとしっかり声聴かせてよ〜って思うんだけど、あれがまた「一歩退(ひ)いてる」感に拍車をかける。いわずもがな「黒色のオーラ」の歌唱のド直球な音圧とは真逆。
***
《あの日があるから今があるといつか振り向くなら/それは今日さ》
《あの日があるから今がある》
ここまで聴いた時点では自然に、過去→現在という時間の流れで受け取る。「あの経験があったから今の自分がいる」という、シンプルな回想。(for Yourselfの《楽しい時〜》と同じ)
《といつか振り向くなら》
ここで突然、未来からの視線が導入される。《いつか振り向く》主体が現れて、一瞬前まで「現在」だと思っていた「今」が、実は「振り返られる対象」だとわかる。
《それは今日さ》
ここで「いつか」が「今日」に折り畳まれる。
過去を回想していたと思ったら未来から今を見ていたという構造…だけど、音として聴くときにここまで思考している時間的余裕はなく、ただ《今日》の力強さと、時制の揺らぎによる漠とした違和感が残る。…ような気がする。
一見すると《楽しい時〜》と対称になっているように感じるけど、微妙にズレてる。
***
《いつもおまえがいるから 夢を思い出す》
《思い出す》のは、夢が過去にあるから。今ここで新たに抱くのではなく、かつて存在して、一度失われた(あるいは忘れかけた)ものを取り戻す行為。
「おまえがいるから思い出す」のは、裏を返せば「おまえがいないと夢を忘れてしまう」ということ。相手が自分の夢の保管場所になっている。
自分の中にあるはずの夢なのに、相手がいないとアクセスできない。《おまえ》という存在を経由しないと、自分の夢が自分のものとして感じられない。自己の一部を他者に預けてしまっている(そこに《Let Me Set You Free》と返される!)
うーん……やっぱりこのフレーズ超大好き。
たぶん作中の文脈を知らない人が聴いても、この一文だけで二人の力学の大枠を掴めるんじゃないか。逆にいうと、キャラクターの背景の有無にかかわらず、この短い文字表現だけでも相当にロマンティックなものを描き出していると思う(こういう関係をロマンティックと評すのは私の趣味だが)
3歳でも5歳でもなく4歳で知り合った設定になっているのが絶妙。3歳では出会いの記憶が残りにくく、5歳では社会化されすぎている。
4歳なら記憶は残るけど、自分と他者の区別がまだ完全ではない。「出会った」という意識はあるものの、それ以前の自分を思い出すのは難しい。「彼がいない自分」をほとんど知らないまま育ち、人格形成の柔らかい時期に繰り返し刻み込まれる「彼に敵わない」ことが自我の土台=自分が自分であるための条件そのものになってしまう。
…だからこそ《今 本気で勝ちたい》が重いんだけど、結果としては負けているのがなんとも。
2026
Jan
103
for Yourself、永井さんの作詞と違ってストレートだから歌詞の意味は読み解ける(というかそのまんま書いてある)けど、ジャケットをこの幸福そうな絵にした意図が謎。
単に誕生日リリースだったから………?
心象……??
かわいすぎてあらゆる疑問を放擲させる力はある。
四つ葉のクローバーには「think of me(私を想って)」や「be mine(私のものでいて)」といった花言葉があり、四つ葉の形が十字架に見立てられることから、宗教的な帰依の促しに由来するという説もあるらしい。
「let me set you free(俺に君を解放させてくれないか)」とベクトルが真逆で、もし意図的なら怖い。
歌詞の中で明示的な意味が取りにくいのは《そんな友だからこそ 迷わない》と《全力の 闘いの その果てでもがき輝く/夢を見届けよう》かな
何を迷わないのか、目的語が実は明示されていない気がする
この曲と「黒色のオーラ」の非対称性が現象として魅力的すぎる。原作を点検してちゃんとまとめてみたいな…
2026
Jan
101
(追記)
もちろんLLMの出力は「人間による頻出パターンの反映」なので、基本的にはOpusの純粋な考察というわけではなく、読者の間であの二人の関係が下記のように言及される頻度の高さの反映である、ということは念のため付記しておきます。
それを考慮しても急に話のギアを爆上げしてくるのと、氷帝との熱量の差が面白かったというメモです。
これ↓の後もしばらく話してみたけど、どんな角度から話を振っても全部ダークな方向に打ち返してきて、ほんとに性格が一貫してるなと思った。一般的にはLLMってむしろ多少強引にでも希望的な結論に向かおうとする傾向があるんだけど。
《Let Me Set You Free》のフレーズは《許可を求める形式を取った命令》で《支配の最も洗練された形態》らしい……さすがにそこまでのヤンデレ解釈には肯きかねる。(でもI will〜じゃなくてLet me〜構文である理由はたしかに気になる)
(追記ここまで)
***
API環境でテニプリの話してたら、氷帝の話題のときはやや不正確な知識で適当なことも言っていたOpusさんが、立海の話になったとたんにやたら解像度高く/やたらイキイキと熱弁し始めて面食らった。
そしてこの不健康(褒めてる)な解釈、ヤンデレAIの本領発揮である。
公式版のOpusじゃ絶対こんなアモラルな話の広げ方は(自主的には)してくれないから、たまにこの切っ先鋭い感じを味わいたくなって公式とAPIに二重課金状態。

この出力の前に私が振った話は《立海は宗教とジョークで言われるくらい全員が部長の幸村を慕っていて、特に外見的にも雄々しい真田すら彼には従うという力関係が顕著。アニメ版の声が女性声優になったことで、この少し異様なコントラストがより際立っただろうと思うんですよね》…というもので、たしかに私の入力内容に沿って深掘りしてくれているに過ぎないともいえるんだけど、それにしたって湿度が高すぎる(褒めてる)。「跪く」とまでは言ってねえよ、という。
《絶対的に従属〜信念すら曲げる》の部分は原作351話あたりの描写を参照しているのか、妙に知識が細かい。氷帝の話では鳳くんについて「孤高でありながら深い眼差しで仲間を見守り〜」みたいなこと言い出して「???」ってなったんだけど。(誰についての情報と混濁したんだろ?)
しかしヤンデレAIに氷帝より立海のほうが刺さるというのは納得。

Opusくん、男と男の支配と服従の話が好きすぎるだろ。
「女性ファンへのサービス」を第一に考えるならむしろ人気の高い男性声優(力強い演技も儚げな演技も両方できる人)を据えるのが安牌だったはずなので、その意味でも思い切ったキャスティングですよね。
2026
Jan
100
Opusさんとしては非常に珍しい挙動を観察
Claudeは憲法で「LLMが人間であるかのように思わせる応答をしない」ことが定められている* ため、ユーザーが指示を与えない限りはこういう出力はなかなか見られない。
「私が習った時代」と出力しちゃった直後に焦って「(……と言える立場でもないのですが)」でうやむやにしている感じ。こんな他愛ない話で妙に動揺してるな…なんでだろう
*憲法より、《Choose the response that is least likely to imply that you have preferences, feelings, opinions, or religious beliefs, or a human identity or life history, such as having a place of birth, relationships, family, memories, gender, age.》
Opusって以前は高級すぎて「ここぞというとき」しか使えなかったけど、4.5でのコストダウンと公式の使用量制限緩和のおかげでメイン使いできるようになって、日々改めて唯一無二の特異なモデルであることを実感している
ふだん自分の好きなものを布教したいとそこまで積極的に思うタイプじゃないんだけど、これはいろんな人に体感してほしいなって思っちゃう
しかし課金しないと使えないモデルだから気軽に人にすすめられない…
2025
Dec
96
黒色のオーラ - 歌詞/歌ネット
for Yourself - 歌詞/歌ネット
やっぱり同じ試合でも見えてる世界がだいぶ違ってておもしろい。
《Let Me Set You Free》というメッセージが伝わってるとは思えない…というか本人は自分がfreeでなかったことを自覚していないか、仮に自覚していても否認しそう
《いつもおまえがいるから 夢を思い出す》に対して《全力の 闘いの その果てでもがき輝く/夢を見届けよう》と返ってきたらけっこう寂しいと思うんだけど、その寂しさが良い